Untitled

タルの番いを一組、虫かごに入れて暗い所に置いておく。すると2つの身体は光で相手を誘うがごとく、同じ明滅を繰り返すのだった。まるで彼らにしか分からない会話を交わすかのように。

αとΩが互いの匂いを辿って番うのは、それに少し似ていると僕は思う。しかし本能に突き動かされれば獣のように貪り合う僕らは、昆虫にも劣るかもしれない。気持ちが伴わないのに、惑わせるためだけに発せられるフェロモンは、決して蛍の光のように美しいモノじゃない。

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