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前意外と口悪いのなと呆れたように笑われるのが好きだった。酒でぬるまった舌でだいぶゆっくり交わしていた会話の切れ目に、ふと思いついたように一言こぼすのだ。ちらりと一瞥呉れる視線がやけに柔らかく鼻先を掠める一瞬、そっと背筋を正したくなるように妙な、しかし嫌いではない瞬間が訪れる。忘れたように酒が入る度に繰り返される思いつきに胸を掴まれている。

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